honey blood

俺はさ、どうしたらいい?



それでなくとも時間がねぇのに…。



雪丸も悔しいし、マリも北斗も悔しそう。



俺と蜜の仲を良く思ってるヤツらは、とにかくどうにかしたいと言ってくれる。



誕生日まで残りわずか…。



「天音ってヤロー、気に入らないね」

「美波(ミナミ)は天音の動きだけ把握しとけ。いずれは俺がアイツの上にたってやるから」

「頼もしいね~、俺らの主は」



同時に父さんとの世代交代の時期も迫っていて、俺はクラスのヤツらに血を分けた。



未だに失敗なし。



俺は俺の仲間を作る。



激しい上下関係なんか望んでないから、タメ口でもぜんぜん構わない。



だけどその頂上にいるのは俺だ。



天音になんか負けねぇ。



いや、跡目争いをしてるわけではないんだろうけど…。



すべてアイツの思い通りになんかさせねぇんだ。



「人間をヴァンパイアに変えてる天音の目的がわかった」

「なんだ!?」

「やっぱり共存なんか望んじゃいないってこと」



天音がしようとしていること…。