honey blood

北斗先生は笑顔だけど、目は笑ってない。



なんか怖いな…。



「お前さ、天音とどうやって知り合ったか覚えてるか?」

「確か…紫があたしを拉致って、天音が助けてくれたの」

「それまで天音との接点は?」

「なかった…けど…」

「なんでだろうな?見知らぬお前を助けるとか」



なんで…だろう…。



疑問がたくさん…。



天音はなんであたしを好きだと言うんだろう…。



「先生、あたしの血って甘いの?」

「みたいだな。なんでそんなこと聞くんだ?」

「甘いって、天音がイヤな顔してた…」

「人それぞれ好みってのがあるからな」



天音はあたしの血が嫌いなんだと思う。



何度も飲まれた記憶はあるのにな…。



「アイツがいなくなったらお前、悲しいか?」

「天音がいなくるなんて絶対イヤだっ!!」

「そうか…。変なこと聞いて悪かった。ゆっくり寝て明日は学校だな」



天音はあたしのすべてなのに…。



いなくなるとか…絶対イヤ…。