honey blood

目を開けたら朝だった。



家のベッドの上…。



いつ帰ったのか思い出せない…。



頭が痛い…。



「蜜~、学校遅れるよ」

「頭が痛い…」

「風邪でもひいた?人間ってヤワね~。1日寝てなさいよ」

「うん…」

「熱はどう?」



マリさんがあたしのオデコに触れた瞬間、さらに痛みが増した。



なんなのこの激痛っ…。



「吐くっ…」

「ちょっ!!北斗呼んでくるから!!」



気持ち悪くなるくらい頭が痛い…。



だけど吐くものもなくて、なにかで頭を殴られたような感覚のまま目を閉じた。



「こんなに痛がられたら頭の中を見れない…」

「荒治療しかねぇか…」

「壊れちゃったらどうする気!?」

「大丈夫だ。おい、蜜、今からちょっと眠らせるからな」



北斗先生は…。



信じちゃダメ。



「ヤダ…ヤダ!!やめて!!」

「どうしたんだよ…」

「出てって…。あたしは大丈夫だから!!」

「困ったな…。無理矢理眠らすか」



信じるのは天音だけなの!!