honey blood

ズキッと胸が痛む。



好きな女の口から他の男が好きだと言われた…。



「彼氏は俺だろうが…」

「なに言ってんの?あたし、あんたなんて顔見るのもイヤなんだけど」

「ふざけんなっ!!お前の男は俺だろ!!」

「痛いっ…離してっ!!」



どうなってんだよ!!



なんで蜜がアイツを好きだって言うんだよ!!



あからさまにおかしいだろ!?



「思い出せ!!」

「なにっ…する気?」

「頭ん中見てやるよ…」

「やめっ…痛いから…やめてっ!!頭痛いっ!!」



頭が痛い?



そんなわけねぇだろ…。



記憶を覗いたってなんの支障もねぇばずだ…。



「紫様、今はおやめになられた方が」

「うるせぇ!!じゃあどうなってんだよ!!」

「私が様子を見ますから!!今日はお引き取りを…」

「なんなんだよ…」

「落ち着いてください!!報告いたしますので」



理事長に説得され、仕方なく部屋から出た。



蜜がおかしくなった…。