honey blood

引っ越しを気にかけてやってきた紫は、今日も吹雪さんと一緒。



ん~…、本当にどこに行くにもついてくるヤツだ…。



「洋室だな」

「作ってくれたんだって」

「よかったじゃねぇか。大事にしてもらえよ?」

「なんかワクワクする~」

「楽しそうだな…」



そんなあたしとは裏腹に、最近の紫はなんだかお疲れ。



仕事が入ってるのかって聞いたら違うと言われたけど…。



またヴァンパイアの知らない世界かな?



「紫様、お茶でもいかがですか?」

「今行く~」

「そんなに心配しなくてもちゃんと大切にしますよ?」

「そんなんじゃねぇから!!俺はただ迷惑かけてんじゃねぇかと思って来ただけでっ!!」

「お若いですね~」

「理事長ムカつく…」



紫が照れてる…。



なんかちょっとカワイイじゃねぇか…。



居間のような場所に案内され、お手伝いさんがお茶とお菓子を出してくれた。



紫の家に本当に似てる…。



「龍太さんと紫ってどんな関係なんですか?」

「マリが紫様のお父上の従兄弟の娘なんだよ」



知らなかったっ!!