honey blood

素直になるって難しいなぁ…。



紫の顔見るだけで文句言いたくなる。



「土曜には終わるから久しぶりに泊まりに来いよ」

「行くわけないじゃん」

「双子が会いたがってんだけど」

「じゃあ行ってやんなくもない」

「なら朝から来いよ」



偉そうなヤツ。



紫も素直に『来てほしい』って言えばいいじゃん。



コイツはホント、わかりにくいね~。



でもね、日に日に紫がかっこよく見えるの。



好きだって、ちゃんと自覚してから。



無性に手を握りたくなったり、抱きつきたくなったり。



そんなことは恥ずかしいからやらないけど、この衝動はどうやったら抑えられんだろ。



それに、絶対本人にはあたしの気持ちなんか伝わってないはずなんだよね…。



「紫ってあたしのなにがいいのか…」

「血」

「へっ!?あたし今口に出した!?」

「あぁ」

「オイ、血ってなんだよ。結局ただのエサかよ」

「俺はね、そういう甘ったりぃ言葉は滅多に言わねぇの」



紫って甘くないんだなぁ。