紫の体質にあたしの血が合うからって実験材料にされちゃうらしい。



あたし、そんな特別な人間じゃないんですけどね~。



「結果は後日、体キツいなら薬やめとけよ」

「うん、寝たい…」

「僕ちゃん、寝るなら着替えてから寝てくれるかい?」



二葉が持ってきたジャージに着替えてベッドに入った雪丸君。



心配そうな顔の二葉はついてるそうです。



あたしは紫と一緒に保健室を出て、教室に向かう。



「雪丸君になにしたの?」

「お前は知らなくていいこと」

「あのさ、前から気になってたんだけどあたしが紫の血を飲んだらどうなんの?」

「…………試してみる?」



なんか悪巧みしてる顔なんですけど。



絶対ヤバいことになるんだろう。



「いらない。むしろ血なんか飲めない」

「そうだろうな」

「オイ、腹減った」

「さっき昼メシ食ったばっかりだろ!!」

「紫が鞄の中におやつ入れてんの知ってるんだからな!!」

「だから何だよ、やんねぇぞ」



ケチ紫。