気が付けば苦しくて息が上がる蜜の腕を押さえてた。



軽く上に乗ってて、見下ろしてる感じ…。



若干涙目の蜜が愛しくてカワイくて…。



「ふぅっ…やめて…」



首筋に顔を埋めた。



シャンプーの匂いと蜜の甘い匂い…。



このまま全部食べてしまいたい。



「ヤダよ紫ぃ…。怖いっ…」



その泣きそうな声で我に返り、元いた場所に戻って蜜の頭の下に腕を入れ抱きしめた。



泣かせたっ…ぽい…。



「拒否ったわけじゃ…ないっから…」

「悪かった…」

「嫌いとか…言ってないし!!」

「ん…」

「ごめんなさいっ…」



蜜が許すならそのまま流れに任せるとこだった…。



俺のバカ…。



抱きしめたりキスしたり、それでもいっぱいいっぱいの蜜になにしてんだか…。



「謝んのは俺。ごめん、どうかしてた」

「す…き…だから…でしょ?」

「そうだな」

「許してやる…。で、寝る…」

「おやすみ…」



コクッと頷いた蜜は初めて俺に抱きついて眠った。



蜜を手放せる自信がなくなった夜だった。