honey blood

どうしましょ…。



紫に言った方がいい?



「そういえばコレ、母さんから預かってきた。こっち着いたら蜜に渡せって」

「なに?」

「知らん」



紫から受け取った紙袋を開けると、カワイイ水着が入ってた。



母上、絶対嫌味でしょ!!



「あたしが貧乳なことわかっててわざわざ水着…」

「クククッ…」

「笑ってんじゃねぇよ。絶対着ないし!!」



それにあたし、泳げないから。



ウケでも狙ったつもり!?



彼氏の母親は絶対こんなことしないと思うんだけど!!



「海に入んねぇの?」

「泳げないって言ったじゃん!!」

「ダサっ…」

「別に泳げなくて不便感じないから。昔溺れたし…」

「一緒に入ってやろうか?」



一緒に…?



なんてエロい!!



「見せられるような体じゃない」

「そうか?俺は胸派じゃなく足派だ」

「き、聞いてないよバカ!!」



紫が楽しそうで、安藤さんのことは言えなかった。