だけど文句を言った後の蜜の表情は、怒ってるわけでもホッとしてるようでもなくて。



どうしたらいいのかわからない、そんな顔をしていた。



「お前は俺に従っとけばいいんだよ。いろいろ考えんな。バカなんだから」

「バカとか余計なんだけど」

「これは俺の問題だ。お前をこの前の二の舞にはしねぇよ」

「この前?」



ボコられたの忘れたのかよ…。



『あぁ!!アレか!!』



そう言った蜜を布団に引き込み、隣に横になった。



珍しく暴れずに素直な蜜にどんな態度をとればいいのかわからなくて。



さりげなく背中に腕を回して引き寄せた。



やっぱり甘い…。



「あたし…死ぬのはヤダな…」

「俺が守るって言っただろ。信じてねぇのかよ」

「そういうわけじゃないけど…」

「うっせぇから寝とけ。襲われてぇかコラ」

「オヤスミっ!!」



お前のことは俺が守るって決めたから。



俺のもんに手ぇ出すヤツなんか誰だろうと許さねぇよ。



だから素直に手を伸ばせ…。



そしたら俺が守るから…。