honey blood

体に自由が戻ったのはエンドロールになってから。



すでに立ち上がってる紫の後ろを追いかけて映画館を出た。



「力使うとか最低っ…」

「映画館では静かにしなきゃな?」

「どの口が言ってんだよ」

「まぁまぁ、メシ行くぞ」

「奢れよ」

「常識の範囲内ならな」



ムカついたのでお昼に入ったラーメン屋ではラーメン大盛りに餃子とチャーハンとアイスを頼んだ。



コイツとのデートは危険だ…。



「いつも思ってたんだけど、お前そんなに食って身になんねぇのな」

「新陳代謝がいいの」

「もっと肉付けろよ」

「どこ見て言ってんだ変態」

「さすがにAAはなぁ~…」

「ギリBですから!!多少あるし!!」



失礼なヤツ~!!



そこまで貧乳じゃねぇから!!



「紫こそ脱いだらお粗末っぽいよね。見かけ倒し?」

「じゃあ今日あたり試してみっか」

「なっ!?シネ、シネ、シネ、シネ、シネ…」

「夜が楽しみだな」



絶対無理だからっ!!