僕は君のもの


「香織。俺のこと好き?」


まだ私の胸に手を置いたまま、胸の間から見上げるように見つめてきた。



「なっ…なんですかいきなり。」


「…言ってくれないんだ。」


そういって私の胸に顔をうずめた。

え?もしかして先輩すねてる?


「先輩?」


呼んでみても返事が無い。
ちょっと焦った私は、小さな声で言った。


「…大好きです。」


すると、先輩が顔を上げてニヤ~と笑った。
すねた振りをしていたのか!!!