そんなことを考えてると
急に辺りが明るくなった。


そして、何処からともなく
老人が現れた。

「お前さんは生死の間を
 さまよってるんじゃよ。」
「えっ、生死!」
「そうじゃ。」
「どうしてそんなことが
 分かるんですか?」
「なんでかのう、わしにはわかるんじゃ
 お前さんは、生きたくないのか?」
そんなこと聞かなくても
分かるだろうと思いながら
私は答えた。

「生きたいです。
 娘だってまだ3歳だし、
 やっと好きだった彼と
 寄りを戻せたのに死にたくないです」