それでも愛しい人よ〜慎物語〜


「――…そうか…なら勝手にするがいい」




父は冷たい瞳で俺を睨み付けるとそそくさと部屋を出ていった。




あぁ勝手にしてやるさ。




あんたなんか俺の父親なんかじゃないって




思い知らせてやるよ――…




俺はその日の夜、明日また美沙に会いに行くために早めに寝ることにした。




こんな城の生活の中で




たった1つ俺の心の支えになっていてくれたのは




美沙




お前だけだったんだ――…