それでも愛しい人よ〜慎物語〜


――…




「――慎!!お前、最近よく城を抜け出しているそうじゃないか…どういうつもりだ!!そんなんで次期将軍と言えるのか!!」



自分の部屋にいたら、いきなり父が怒鳴り込みに来た。




よく言うぜ……




自分だって好き勝手やり放題のくせに…




「……別に…あなたに話す必要はない」




俺はしれっとした態度で言い捨てた。




「なんだその態度は!!それが実の父親に対する態度か!?聞いてるのか慎!!」




ムキになって怒り出す父。




うるせぇな…




あんたには関係ないだろ




「私はあなたを父親だなんて思ったことはありません」




「なっ……」




「お分かりになりましたら早うここから出ていって下さいませ……殿様。」




俺はあんたの言いなりになんかならない。




あんたのいいようになんかされない――…