俺様男に心乱れて

「亮介さん、おひさ…キャッ」

『お久しぶり』って言おうとしたら、亮介さんにギュウッと抱き締められてしまった。

「会いたかったよ」

「わ、私も…」

「やっぱりおまえ、可愛いな。食べちゃいたいよ」

そう言って亮介さんは私の顎に指を掛け、そっと口付けをした。その時、同じフロアの女性が歩いて来るのが目に入ったので、私は亮介さんの胸を押した。

「ダメよ。人が見てるから…」

「構うもんか」

「ちょ、ダ…メ…ん…」

今度は少し乱暴に唇を奪われ、すぐに舌を差し込まれた。

女性が溜息をつきながら通り過ぎるのを感じながら、私は気が遠くなって行くのを感じた。