俺様男に心乱れて

マナーモードにしていた携帯が、ポケットの中で震えた気がして取り出してみると、果たして着信を知らせるランプが点滅していた。

急いで携帯を開くと、亮介さんからメールが来ていた!

「彼からかい?」

「あ、はい。いいですか?」

「いいよ、いいよ」

「あ、マスターずるいなあ。俺が携帯いじるとすぐ怒るくせに…」

「小枝ちゃんのは大事なメールだからいいの」

「チェッ。小枝子さんには甘いんだもんなあ」

「ごめんね、健ちゃん…」

とか言いながら亮介さんのメールを開いた。

『今度の日曜、仕事を休んでくれ』

久しぶりだというのに、相変わらず素っ気なく、俺様な内容だった。

『どうして?』

私も真似して素っ気ない返信をすると、すぐに返事が返って来た。

『一緒に出掛けてほしい』