俺様男に心乱れて

マスターが帰って来ればもう安心なので、私は帰る事にした。

「じゃあ美緒ちゃん、早く元気になってね?」

「うん。おねえちゃん、ありがとう」

「どういたしまして」

私が美緒ちゃんの頭を撫で、バイバイをすると、

「小枝ちゃん、送って行くよ」

とマスターが言った。

「大丈夫ですよ。近いですし」

「そうは行かないよ。若い女性の夜道の一人歩きは危険だからね。帰りにコンビニで買い物もしたいし。美緒、何が食べたい?」

「アイスクリーム! あと、プリンも!」

「はいはい。すぐ戻るからね」


マスターと美緒ちゃんの事や、お店の話とかをして並んで歩いていると、あっという間に私のアパートへ着いた。