俺様男に心乱れて

私は美緒ちゃんの背中を支えて体を起こし、オブラートで包んだ薬を美緒ちゃんのお口に入れ、コップの水を含ませた。

「ゴックンして?」

美緒ちゃんは、顔をしかめながらもゴクンと薬を飲んでくれた。

「がんばったね。偉いわ」

私は美緒ちゃんに水をもう一口飲ませると、横に寝かせて顎の下まで蒲団を掛けてあげた。

「おねえちゃん…」

「なあに?」

「わたし、ママの夢を見てたの」

「そう?」

「パパにね、おねえちゃんならいいって言ったよ?」

「私なら何がいいの?」

「おねえちゃんなら、ママになってもいいよ」

「え?」

「おねがい、わたしのママになって?」