俺様男に心乱れて

ガチャン、カチッ

亮介さんによってドアが閉められ、鍵がロックされた。
その音を聞いてから、

「一人じゃ食べきれないから…」

と話の続きを言ったのは、我ながらちょっと間抜けだなと思った。

「あ、そう。コレ履いて」

そう言って亮介さんは、フローリングにスリッパを並べてくれた。

それは白いウサギさんの、モコモコのスリッパ…!

「あ、はい」

それに足を入れると、フワフワして温かかった。

「これは、私のために?」

「あ…、まあな」

亮介さんは照れくさそうにニヤリとした。

「ありがとう…」

私は嬉しくて、涙が出そうだった。