俺様男に心乱れて

「な、何言ってるのよ! そんなの着るわけないでしょ? メイド喫茶じゃないんだから…」

「なんだ、つまんねえな」

喫茶店では私服だった。洋服が大変なので制服を用意してほしいと、マスターに頼んだ事はあったけど。

あちこち痛む体に鞭を打ち、脱ぎ散らかした下着を拾って着けていたら、そんな私を亮介さんがジーッと見ていた。

「ジロジロ見ないでよ」

「え、いやだね。女の着替えを見るのは俺の趣味なんだ」

「スケベ!」

「ありがとう」



亮介さんのマンションを出ると、私は急いで自分のアパートへ帰った。小走りに歩けば2〜3分で着く程、二人の家は近かった。

そして大急ぎでシャワーを浴び、着替えてアパートを飛び出した。朝ご飯は喫茶店で食べさせてもらおっと。