俺様男に心乱れて

「ごめんなさい。起こしちゃった?」

「ああ。責任を取ってもらう」

「責任って……きゃっ」

亮介さんは私を引き寄せ、ガバッと覆い被さると濃厚なキスをした。

私は、変な気にならない内に亮介さんを押し退けた。

「ダメよ。私、もう行かないと…」

「行くって、何処へ?」

「仕事よ」

「仕事? 今日は土曜だぜ?」

「私は土曜も日曜も仕事なの」

「そう言えば、おまえの仕事って何なんだ?」

「喫茶店のウェイトレスよ」

私は駅前の喫茶店の名前を亮介さんに告げた。

「ああ、あそこかあ。後で行ってみるよ」

「え? 来るの? どうして?」

「ん? おまえのメイド服姿を見たいから」