「きゃっ」

私は慌てて羽毛布団を引っ張り、裸の胸を隠した。

何で私、裸なのよ。まさか…

モゾモゾと下半身に手を伸ばすと…、何も履いてない!

そう言えば変質男も上半身が裸だ。下半身は…イヤ、考えたくない。

「あなた、もしかして…」

「心配すんなって」

ああ、よかったあ。何もなかったんだ…

「ちゃんと避妊したから」

「否認?」

「ああ。しっかりゴム付けてヤッタから、心配すんな」

ゴム? やった?
じゃあ、否認じゃなくて避妊なの!?

「け、ケダモノ!」

私は片手で布団を持ちながら、片手で携帯を掴むと、震える指で携帯を開こうとした。

「おい、どこに掛けるんだよ?」

「警察よ。訴えてやる」

私はキッと、強姦男を睨み付けた。