「それもお袋さんからの伝言?」

「いいえ、私からのご注進です」

「だったら、余計なお世話です」

「申し訳ありません」


亮介さんって、女遊びが激しいんだ…

何だか、ガッカリだなあ。


ルームミラーを見たら、苦い顔付きをした黒崎さんと目が合ってしまった。

そして黒崎さんは、憎々しげに私のことを睨んだ。

どうして?
と思ったけど、すぐにその理由に気付いてしまった。

そうだよね…

私は正に、亮介さんの女遊びの相手の一人、って事になると思う。

ハァー。

私の人生はこんな事ばっかり。
どうして誰も、私を心で愛してくれないのだろう…