俺様男に心乱れて

「ご馳走さま。美味しかったよ」

「ほんとに?」

「ああ、ほんとだよ」

「私、もっと料理が上手になりたいから、お料理教室に通おうと思うんだけど、いいかしら?」

「いいけど、男の先生はダメだぞ?」

「分かってる。女の先生を探すわよ」

最近知ったけど、亮介さんはすごいヤキモチ妬きだった。


「ところでさ、話があるんだけど、ベッドで話さないか?」

「いいわよ」

でも、なぜにベッドで?


洗い物を済ませたりして亮介さんが待つ寝室へ入ると、亮介さんはベッドをポンポンと叩いて「ここに座って」と言った。

言われた通り、ベッドの上にお姉さん座りをすると、亮介さんも私と向かい合わせにあぐら座りをした。

私はてっきり、添い寝しながら話してくれると思ったんだけど…

「今日さ、ちょっとした買い物を三つしたんだよ」