俺様男に心乱れて

「うん。じゃあ早速なんだけど…」

私は前から気になって仕方がない事を亮介さんに聞く事にした。

「亮介さんには、私の他に何人の女がいるの?」

私は亮介さんがちゃんと答えてくれるかどうか、しっかりその目を見つめて答えを待った。


「”いたの?”じゃなくて”いるの?”か? つまり現在か?」

「うん」

過去の女の数なんかきっと数え切れないと思う。私が知りたいのは今の事だけ。

「じゃあ、ゼロだ」

「ゼ…ロ?」

「ああ。おまえだけだよ。当たり前だろ?」


亮介さんは真っ直ぐ私の目を見て言った。その目に偽りはないように思う。でも…

「信じたいけど、亮介さんって、女遊びが激しいんでしょ?」