「何してんの?」 と声を掛けられたので 振り向くと 沙織がいたんだ。 「ああ、これか?」 「うん」 「歌詞だよ」 「歌詞?」 「ああ。俺さ、昼休みに 胡桃に呼ばれてさー。 作詞してみないって言われたから ああ、やりたいって言ったんだけどな。 非常に難しいんだよ」 と言いながらまた頭を抱える。