あたしは
この春にノリくんに
会った…。
そしてその春
ふとした食い違いから

“ 距離 ”

を置く事になった…

“ノリくん…
貴方と連絡しない日が
もう一か月に
なろうとしている…”

“一か月”

てこんなにも
長かったかなあ?

あたしは最近
本当に思う…

ノリくんに会って
恋に落ちたのに…

話せない…
言葉を聞けない
かけられない…

貴方に出会って
昔のあたしが
本気で愛してた

“雅”と“慶太”

を忘れられた…
ノリくんしか
見えなくなった…。

知り合って
すぐに大好きに
なった…。大切なひとになっていった…。

だけど
“ 距離 ”

とゆうものに
引き裂かれあたしは
弱くなってしまい
そうだよ…

昔の“雅”の温もり
“慶太”の声を
また恋しく感じてる

今すべてを
貴方に話すよ…
あたしの本気の恋を…
今までたどって
きた全てをね…



雅とはあたしが
まだ小学校を卒業して
中学一年の6月頃まで付き合ってた。

出会いは
小学6年の夏
雅は中学③年だった

始めは
“ 恋愛感情 ”
なんてのは
ほんの数ミリも無かった

「お前きもい!」
「はぁ〜?お前もな」

こんな調子で
一緒に笑うくらいだったいつからだろう…
大切になってきたのは

訳あって
私たち二人は
同じ屋根の下
暮らしていた。

朝起きて廊下に
いけば寝起きの雅が居て夕方学校から帰る
時は一緒だった。


積もってく日々の中で
雅は確実にあたしの
心に入り込んでいた。

12月の下旬頃からだろうか…本当に
気持ちがわかってきたのは…

その頃
雅の友達の裕也からも
雅があたしを
好きだって聞いてた。

だからだろう…
余計に意識をする様に
なっていたんだ。

「…おはよ…」
それを聞いてからは
なんだか交す言葉
あたしが話す言葉
すべてぎこちなくなった