「あのさ、あたしお土産陽斗に渡したくて持ってきたんだ。」 「えっ?買ってきてくれたの?嬉しい。」 「正確には母が買って持たせてくれたんだけどね。」 「そっか。ありがとうね。お母さんにお礼言っといて。」 「うん。言っとく。ね、誰がお礼言ってたって言ったらいい?」 あたしは陽斗を少し困らせてみたくて言ってみた。 「そりゃ、彼氏だよ。」 陽斗は意図も容易くそう言う。困った様子もなしに。