「ほんとだね。」 「ユウさんは、ほんとは何ていう名前なの?」 「政樹。」 「ほんと全然違う。じゃあ政樹さんって呼んだほうがいい?」 「政樹でいいよ。『さん』付けじゃなくていいし。ずっとメールしてたときからそう思ってたんだ。」 「じゃあ、政樹。」 「何?」 「何でもない。」 それから2人で笑いあって、食べ終わってから店を出た。 年齢とか住んでいるところとか、仕事とか色々メールしてたのに、肝心な名前をずっと聞いてなかったあたし。