「あ、行きましょうか?ここでは何だし。」 「そうですね。」 あたし達は歩きだす。 繁華街は飲食店やカラオケ、あらゆる店の店員さんが割引券を通行人に渡そうとしている。 はぐれないように少し離れてあたし達は歩いた。 「アズちゃん、食べ物の好き嫌いってある?」 「特にないです。」 「じゃあ何が食べたいのってある?」 「パッと言われると思い付かないかな。」 「そうだね。」