数日後、あたしは繁華街の駅の改札にいた。


『待ち合わせ、アズちゃんの近くまでいくよ。今夏休みだし、近い方がいいかなと思うし。』


そうユウさんがメールしてくれたけど、あたしはもし陽斗に見られたらと思ったから、大学から反対車線の電車で行く繁華街を待ち合わせに選んだのだった。

見られたらと思うくせに、会ってみたいという気持ちもあったから。