繋がった身体は、温かくて、手足の冷たい茜ちゃんの指先は気持ちいい。
爪を立てて、白い肌に上気した頬、吸い込まれそうな甘い栗色の瞳に感情が篭るその表情が好きだ、なんて死んでも言わないけど。自然に細まる俺の瞳は嘘をつけないかもしれない。


同じ女?抱いてるよ。全く飽きない。俺だけしか知らない、俺だけしか見せたくない。そんな女。

『彼女』なんて下らない言葉を吐く茜ちゃんに訂正はしない。

『恋人』とかそんなのに時間潰されたくない俺は最悪なエゴイストかもね。
面倒くさいだけなのに優しい、と勘違いされる。理想を押し付けられるのは嫌いじゃない。その通りに演じれば煩くないから。

だけど、茜ちゃんはそんな事どうでもいいらしい。


そんな例外を受け持つ可愛いハニーは、行為が終わると全く興味の見えない表情で暇そうに欠伸をした。