「なんか…悪かったな。」


「何がですか?」


「病人に本気出して、
悪かった。」


「いいですよ。
それは長谷川君が望んだことだから。」


「すごく残念だけど、
君たちの事はあきらめるよ。」


キャプテンは
後輩たちを連れて
歩き始めた。


そして


「元気でな!!」


というと
風のように去っていった。


キャプテンさんは
最初から最後まで
全く理解のできない人だったと
思いながら、
急いで保健室に向かった。