言われるまでもない。 ロージリールが巻物に触れるとぴりっとしびれが走った。 ハッとして見つめ返すと、その風精は侮蔑の意味をこめてはっきりと言った。 「この役立たず。巻物にも拒絶されていやがる」 「……っにおっ」