看護師さんの言う通り、母はぐっすりと眠っていた。 昨日と変わらない華奢すぎる体。 昨日より悪くなった顔色。 「お参りにいかなかったから……こんなことになったの?」 先生を信じると決めた心が早くも揺れる。 「ダメだよ……私、人間じゃなくなるのに……」 それにお参りに来なくなったからと言って、いきなり母の容態を悪くするなんて神様のしていいことじゃない。 悔しくても、時折乱れる母の呼吸に不安を感じながら、近くで座っていることしかできなかった。