ウタクが「教えて欲しければ……」なんて何か条件を言ってくるのかと思ったけれど、 何も言ってこないまま説明を続けてくれた。 「善狐というのは狐の精霊であり、人々を助けるいい狐だ。 その中で俺はトップの血筋に生まれ銀狐になり、この神社の神を受け持っている」 「銀狐……」 だから髪やしっぽも銀色? 「そういえば妖狐っていうのなら聞いたことあるけど、妖狐とウタクは違うの?」 「一緒にしてくれるな」 ウタクは嫌そうに顔をしかめた。