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長時間に及んだ手術は成功した。
手術が終わったのは夜中で、母も麻酔が効いていて眠ったままだったので、私は簡易ベッドを借りて、母の病室に泊まることにした。
翌朝。
「難しいって言われていたのに。やっぱり神様が見ててくれたのね」
目を覚ました母は嬉しそうに笑った。
「だから言ったでしょ。私と神様がついてるから大丈夫だって」
自分が何かしたわけでもないけど、偉そうに言ってみせた。
手術を執刀した先生も、きついかと思われていた母の体力のに驚いていた。
そして手術後の母も元気。
本当にウタクのおかげだね。
「お母さん。私、神様に報告してくるね」
母が助かったこと、無事願いが叶ったこと。
報告して、お礼をしなくちゃ。
スーパーで油揚げでも買って行こう。

