「待て。それはさせん」 ウタクがすぐさま皐月さんを遮った。 「しかし実雨様の姿を確認しませんと……」 「実雨は今寝ている。昨夜少々無理をさせたんだ」 「……左様ですか」 皐月さんは歯切れ悪く小声で呟いた。 私、起きてるんだけど。 しかも特に無理なんてさせられてないし……どうしたの? 「ウタク!私、起きてるよ?」 声を掛けても襖は開かれない。 届いてない? 襖なんて薄いはずなのに?