ウタクは「ふーん」と顎に手を当てながら考える素振りを見せる。
「一晩寝れば変わるかもな」
「か、かもなって!」
「なんせ俺も初めてだ」
「あ……そっか」
それもそうだよね。
ウタクなら何もかも知ってそうな気がしてたけど……わからないこともあるんだ。
「今日はもういいだろう。この後、メインイベントが控えてるからな」
「メインイベント!?」
ウタクが横文字使った……ってそうじゃなくて!
何の話!?
嫌な予感を持ちながらもウタクの様子を窺っていると、私の背中に回ったウタクが襖を開けた。
壁だと思っていた背後は新たな部屋への襖だった。
「……っ!」
そしてその部屋には……
……大きめの布団が一つ敷かれていて、枕は二つ並べられていた。

