だけど湧きあがった羞恥もすぐに去ることとなった。
「行くぞ」
「わっ!ちょ、待っ……!!」
「待って」の言葉も満足に言えないまま、ウタクはやぐらから飛び降りた。
ビル十階から飛び降り。
考えただけで青ざめるし、命なんて捨てるようなもの。
いくら神様が側にいるからって怖いものは怖い!
力いっぱい目をつぶってウタクにしがみ付いた。
恐らくすごい速さで降りてるんだろうけど……
風を全く感じることがなくて、ウタクが遮蔽膜とかいう術で守ってくれてるんだとわかった。
それからザッと、滑り込むような音がして私は恐る恐る目を開けた。

