怒る私をよそにウタクは「ふん」と、鼻で笑うとまた空を見上げた。
「人間を馬鹿だとは思うが嫌いではない」
「なんで馬鹿だって思うのよ!」
嫌いじゃない、とは言っても明らかに人間を見下した態度。
一人間としては腹立たしいじゃない。
例え……もうすぐ人間じゃなくなるとしても。
私が必死に食らいついたからか、ウタクは夜空から私へ視線を移す。
「神の住処を破壊しながらも、肝心な時は神頼みなところ、とかな」
神様の住処を破壊って……さっきの環境破壊のことを言ってる?
「神様に自然って関係してるの?」
「そういう神もいるな。それに人間界へ出向いた時の居心地は関係してくる」
居心地って……いくら自然が溢れている大地だったとしても、ウタクなら何かにつけて文句言ってそうなんだけど。

