ウタクは夜空を見上げながらさらに言葉を続けた。 「環境破壊を苦言しながらも、人間は無駄に明かりを作り出して夜を楽しむ。 明かりなら既に与えられているというのに」 「……ウタク……」 今、私達を照らすのは月のみ。 少し心細いくらいの明かるさだけど、不思議と穏やかになる。 感覚が研ぎ澄まされたような錯覚で、いつもよりモノがよく見える気がする。 ウタクの本質だって……見える気がするよ。 「ウタクは人が嫌いなの?」 頷かれればすごく寂しいけど、どうしても聞きたくなった。