ほんの数秒、無音無風。 ……あ、あれ? 竜巻、襲ってこない。 しかも……抱き締められてるし……まさかこの体温の低さって……。 私はそっと目を開けた。 「……ウタク……?」 白い着物に銀髪。 私の声に反応して顔を上げたのはやっぱり青い瞳のウタクだった。 ウタク……私を守ってくれたの?