皐月さん、ウタクの言うことなら聞くもんね。 ホッと息を吐いて胸を撫で下ろす。 「……あ!」 あれ……これって…… もしかしてウタク、私のこと守ってくれてる? まさかって思う気持ちと、でもウタクは肝心なところで助けてくれるし……っていう考えが頭の中で混ざり合う。 ……体が熱い。 「た、たぶんウタクは調子がおかしいんだよ。そうじゃなきゃこんなに優しいわけないし!それか何か考えがあって……」 熱を持った頬を抑えながら独り言を呟いていると…… ドンッ!!!! 外から大きな音が聞こえた。