触れられないところまで離れて、男を睨みつける。 だけど全く堪える気配はない。 「近頃の高校三年生にしては割と平らな体つきだな」 「ちゃんと凹凸あるもん!……って、あれ? なんで私が高3だって知ってるの?」 ……制服着てるけど、年齢を言った覚えはないよ? 「名前もわかるぞ。清風 実雨(きよかぜ みう)だろ」 「……なんで……」 「だから俺は神だと言っているだろう?」 男が青い目を細めて不敵に笑った。