「瞳の色がいいな……黒くて……どこまでも吸いこまれそうで……」
「……は!?」
何を言い出すのかと思ったら……目の色!?
日本人だったらだいたいこんな色だと思うけど……それにそっちの方こそ随分深い黒眼をしてると思うよ?
「ここ、ちょっと暗いから瞳孔が開いてるんじゃない?」
「いいや、例え明るい所へ行っても色褪せないはずだ!」
根拠はどこにあるんだろう。
私は唖然としてしまい何も言えなくなった。
そんな私の髪を男は一房手に取って愛しむように指でなぞる。
「髪も美しい黒髪をしている……!」
「何も手入れしてないけど」
「自然ほど素晴らしいものはないぞ!?」
……なんなのこの男!
ウタクとも皐月さんとも違うタイプの男の精霊に私は戸惑うばかり。

