「な……泣いてるのか?怖かったよな?もう大丈夫だからな?」 私の顔を覗きこんで、そっちの方こそ泣きそうなんじゃないかっていうくらい目を潤ませて様子を窺ってくる。 「あ、ホントにもう大丈夫だから……」 私は目の前で手を開いて大丈夫さをアピールした。 「お前……」 男は何を思ったのか、開いた私の手を両手で握りしめてくる。 その手が39度くらいの高熱でもあるんじゃないかと思うくらい熱くてビックリした。 驚いている私なんてお構いなしに男は更に顔を近づけてくる。