あれだけ恐怖におののいていた光景が一変する。 「す……すごい……!」 「こんなの序の口。大丈夫だったか?」 男がクルリと体勢を変えて私に向き直った。 肌の色も浅黒く、眉毛も筋の通った鼻もハッキリとした作りをしていて男らしさを感じる。 二重でクリクリしている目が私をゆっくり覗き込む。 「……だ、大丈夫……」 気が抜けたのか。 私はその場にへたり込んでしまった。 「お、おい。本当かよ。しっかりしろ?」 男も一緒にしゃがみこむ。