寒いからじゃない。 怒りから全身が震えだす。 「水遊びがお好きなようですので、別の池も掃除していただきましょう。ついてきなさい」 「……また掃除?」 私のボロボロになった姿を見ても何も言わなかったウタク。 そればかりか「つまらん」と言い捨てて去って行った。 皐月さんには元々情なんて期待してなかったけど……さすがにひどい。 ……もう……嫌だ……。 怒りから震えていた身体も……ゆっくり……悲しみへと変わり出す……。